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風に包まれて

空に吸はれしXXの心

昨夜は我々の他に小屋泊まりの登山者はいなかったので消灯時間の20時過ぎまでワイワイやっていました。我々以外の何者かの気配を敏感に感じ取った私は、きっと深い酒の世界に迷っていたのでしょうか?

朝、太陽の光を窓越しに感じて起床。あわてて外に出ると、雲の切れ目から青い空が顔を出している。
「やった!頂上アタックが出来る!」
はやる心を抑えて、皆を起こす。隊長、意外と朝は苦手な様子。ま、日頃かなり多忙な生活だから無理も無いかな?
朝食をとって、必要な荷物だけをもっていよいよ頂上へ向かいます。
しかし、写真の様に出発時間には山は雲の中にすっぽり隠れていました>哀

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気を取り直して、1.7km先の頂上を目指して出発です。捨て身空身だと、こんなに楽なんだなぁと、昨日まで担いでいたザックの重さを改めて思い知らされました。

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8合目から9合目まではなんなくクリアーしたのですが、9合目からはザレザレの急坂です。富士山の登りを彷彿させる登りに、強風と横殴りの雨が追い討ちをかけます。隊長、K田隊員、私の順番であがって行きますが、5mも離れると隊長の姿はもう見えなくなる位の視界の悪さ。
やっとお鉢巡りのところまで到着したのですが、火口底すら見えません。

途中、強風で倒れていた石仏を直してあげてこれで少しはご利益があるか?とも期待したのですが、頂上付近ではこんな感じでした>涙
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強風に曝されながらやってきました、2,038m山頂。今まさに、下界の盛岡から岩手山を仰ぎ見ても山頂は雲の中で、私たちが体感風速20mの中で翻弄されていることなど誰一人知る由も無いだろうと思うと、結構痛快だったりする。俺、変。
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七難八苦の修行もそこそこに、そそくさと下山準備に入る山岳部。
山登りとは、なんとも生産性の高い>自虐 行為だよねぇとか、訳わからんことを言いつつ順調に下っていきます。

今回は、七滝コースから上がってきたのですが、下りは強風と雨を考えて、馬返しコースを選択しました。それぞれの登山口は車でも30分以上は慣れているのですが、実家に連絡して馬返しまで迎えに来てもらうことにしました。地元だから出来る、2度美味しいコース選択になりました。

時間がたつにつれて、天候も回復してきます。
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下りはいつもいつも気が抜けません。尻餅くらいなら笑ってられますが、怪我無い様に慎重に、慎重に。
無事に馬返しで両親と合流し、その後県民の森まで送ってもらいました。

あそこまで行ってきたんだナァ、そんな感慨を込めて見上げた先に優雅な山容を見せてくれました、岩手山。
長年の夢が叶いました、山岳部の皆、ありがとう。
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写真の岩手山は、県民の森付近からの眺めですが、滝沢方面からだとまたがらりと変わった山容になります。
この後、近くの日帰り温泉で疲れをとり、今日の夕ご飯は私が数年行きたくて行きたくてうずうずしていた盛岡の「海ご飯 しまか」さんで。
5人で予約が取れて、勇んで出かけましたが期待通りの名店でした。
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思いっきり魚を堪能して、皆 大満足。

明日は、七時雨山へ向かいます。
by uni2323 | 2009-10-17 11:41 | 山の思い出