風に包まれて

九州 3日目

3日目の朝、今日も快晴だ。
本日のメインはなんといっても熊本県人吉にある「寿福酒造場」の寿福 絹子さんに会いにいく事である。

過去、横浜で6月に開かれる「横浜焼酎委員会」に、第1回目から参加している
焼酎界でもつとに有名な「絹子」さんとは、やはり焼酎委員会で毎年お会いしている我家ですが
なんてったって、人気者の絹子さんと会場でゆっくり話すことも出来ないで、でも毎年このイベントでは
挨拶を交わす微妙な関係を保っていました。

我家の家人は、絹子さんのファンで横浜で会うたびに「今度は人吉に来なさいね。」と優しく声をかけて
頂いて、今年とうとうその気になったのでした。

絹子さんと約束した時間は午後の3時ですので、それまで宮崎では「県庁」の見学に時間を割り振りました。
泊まったホテルから車でものの数分にある県庁は、想像していたよりもフレンドリーでして
「えっ?ここまで入っていいの??」と、こちらが逆に遠慮してしまうくらいの開放感がありました。
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内部も色々撮ったのですが、あそこまで観光客にOpenだと職員の方々の意識も変わらざるを得ないだろうナァ
と思いました。皆さん、「見られている」との意識をもっているのでしょうね、感じもとってもよく、イメージアップ
に繋がっていると思いました。

駐車場は県庁の敷地にあり、なんと!近くにある宮崎の物産展で判子を押してもらうと無料です。
当然、駐車場代以上の買い物をする訳で、なかなか考えてますね、宮崎!

結構いい気持ちになって、車で人吉を目指します。
人吉は私、過去に2回ほど訪ねているのでカーナビなしでも方向感覚はバッチリです。
この九州旅行前に、神田でいでさん達と飲んだときに「青井阿蘇神社」を薦めてくれたので、まずはこちらから。
青井阿蘇神社は国宝です。
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季節柄、七五三で境内は賑わっていましたが、流石に荘厳な雰囲気が漂います。

そして、私は敷地内にある文化苑の尚古蔵(しょうこぐら)に入った瞬間、なにかに打たれたような
緊張感に教われました。
ハシゴを伝い2Fに上がって見ると、、、、、
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江戸時代初期に奉納されたという絵馬や獅子面など、お祭りに関する資料が展示されていました。
そして、焼酎好きなら目が釘付けになる「峰の露」の文字が。詳細は不明ですが、昔からの名士で
あった事はわかりますね。
この後、その峰の露さん改め、繊月酒造さんへお邪魔して蔵を案内してもらい、お土産の
携帯ストラップを頂きました。私は友人の為に「甕繊月」を購入。
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さらに今回は一人旅ではないので、いままで怖くて行けなかった
幽霊寺で有名な永国寺へ。
何枚か写真を撮ったのですが、何故か1枚もまともに撮れていませんでした>きゃーっ!


単に腕が悪いだけです、ハイ。








いよいよ寿福さんと約束をした午後3時です。ちょっと緊張しながらお店にお邪魔しました。
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お邪魔した時期はまだ仕込みの前で、嵐の前の穏やかな雰囲気と言うのでしょうか?まったり
とした空気が心地よかったです。
お茶をご馳走になりながら、絹子さんの話に耳を傾けます。考えてみれば、今まで自己紹介もしていなかった
事に気づきましたが、これも焼酎を介したご縁です。いでさん、けんじさん、goidaさん、そして球磨と言えば
Sasanabaさんとの出会いが無ければ、こうして人吉で蔵元さんの話を聞くことなぞ出来なかったでしょう。

絹子さんの歯切れのある言葉が、テンポよく耳に飛び込んできます。一時期のブームが落ち着きをみせ、大変なのかと思っていましたが、あの狂乱とも思われる一大ブームの時でも、いつもと変わりなく子供を育てるように、米に拘り、手麹に拘り、常圧一筋で生き抜いてきた絹子さんにとって、どんな時でも一生懸命つくりと向き合う姿勢にはかわりがあるハズもないと、お話を聞いて心からそう感じました。

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蔵の中には、女性ならではの心遣いをづ随所に感じられました。
この日も、絹子さんの人柄に惹かれているお客さんが何人もお見えになり、その都度対応をしている
後姿を見て、心が本当に温かくなりました。

ご家族でこれからほぼ半年、過酷なつくりのシーズンを迎える前の一時にお邪魔できて
私も元気と、多少の覚悟も頂いてきた気がします。
人が醸し出す「焼酎」が、人を酔わせ、幸せな気分にしてくれるのだと、絹子さんの温かく大きなオーラを
感じながら実感しました。
武者返しを飲むたびに、絹子さんや寿福さんの皆さんの笑顔がグラスの底に浮かんで来ます。
ありがとうございました。


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by uni2323 | 2010-12-11 16:08 | 旅の思い出