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風に包まれて

ストーブの事など

先日の日曜日、天気が良かったのでNetで手に入れたストーブの点火式を兼ねて三浦アルプスに出かけてきました。
今回も京急田浦から田浦梅園を経て乳頭山で二子山方面へ。それから森戸川へ下って、川辺で昼食、その後は新逗子駅まで徒歩で戻るコースです。

実は私、二子山へは何度も登っているのですが、先日GPSの軌道を見ていて気づきました!
二子山ってことは「M」字のように2つの山が並んであるのですが、私は一つの頂にしか行っていなかったのでした。。。。調べて見ると、「上ノ山」が展望台もあり私も何度もいったことのある山で、未踏峰(笑)の頂は「下ノ山」という山でした。
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上ノ山には団体さんがいて賑やかでしたが、私以外はそれから先にある下ノ山へ向かう人はいませんでした。結構アップダウンがあり、山頂も視界が無くひっそりとした下ノ山。
これで胸張って(?)、二子山に登った事、あります!と言えますね?>爆笑








さて、今回担いで行ったのは「オプティマス 8R」と言う、もう製造中止している古いストーブです。一昔の山屋さんならご存知かもしれませんがハンターとは違う年代の奴です。
文庫本との比較でその大きさが判って頂けるでしょうか?
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中には、タンクとバーナー、ゴトク、それにペークハンドル(火力調整ハンドル)がコンパクトに収納されています。
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多くの8Rのタンクがブラス(真鍮)であるのですが、この写真でお分かりの様に、私のタンクはメッキ仕立てです。
ケースの裏の写真では、「8」の型押し(エンボス)がはっきり見て取れます。また、後にコストダウンを目的にペークハンドルは無くなり、工具がレンチを兼ねるようになったのですが、まだこのモデルでは専用の工具がケース裏側に見事に収納されています。
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また、途中からペークハンドルのデザインがOPTIMUSのロゴからがPRIMUSへ変更、後にコストダウンの影響で消えたのですが、このストーブのハンドルにはOPTIMUS社のロゴがきれいに刻まれています。
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元々、「オプティマス 8」の進化系が「8R」です。このRを身に纏うことで、オプティマス8Rは後世に名を残す名器になったといわれています。
8と8Rの違い、それはバーナーヘッドに組み込まれたクリーニング構造「ビルトインクリーニングニードル」の搭載の有無にあります。
当時、このビルトインクリーニングニードルはラディウス社(Radius)の特許でした。
OPTIMUS社は1960年代前半にこのRadius社を吸収することでビルトインクリーニングニードルの特許を取得、8はRを纏ったのです。
未確認ですが、8RのRとは、このRadius社のRと考えるのが自然ではないでしょうか?
(ビルトインクリーニングニードルとは、バーナーヘッドに組み込まれた針(ニードル)が、上下することでバーナー内部を清掃する構造を言います。)

以上の事から推測すると、このストーブは8から8Rに進化を遂げた8Rの初期モデルで60年代のものと考えられます。おおよそ50年近く、このストーブは持ち主を変えながら現役であり続けていることになります。名器というのは、そう言うものなのでしょうね、素晴らしい!

そして、これが現役の雄姿です。火力は流石にガスのそれには太刀打ち出来ませんが、「ごぉぉー」と唸り声を発して青い炎を生み出す8Rをみて、単純に「美しい」と思える感情は、ガスストーブには感じる事はない感情です。
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豊かな気持ちで気長に炊いたご飯と、具の無いラーメンですが最高に美味い昼食になりました。今回、お湯割りで頂いたのは「暁」でした。こちらも最高に美味いお湯割となりました。
この贅沢な時間を知ってしまうと、もう後戻りはできませんね。>苦笑

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尚、上記の文を書くにあたり私の勘違いで間違った箇所があるかもしれませんが、その際は温かい目で許してやってください。また、訂正など気づかれましたらお知らせいただけるとありがたいです。
うに
by uni2323 | 2008-12-22 23:59 | 野飲み